お知らせ

DATE: 2018.12.26

那覇東急REIホテルインテリア

那覇東急REIホテル様にて、今月(2018年12月)から「泡盛ハッピーアワー」というサービスが開始されました。これは宿泊客の方向けのもので、ウエルカムドリンクの一環で夕方~夜の限られた時間内に泡盛を無償提供されるそうです。

今回サービス開始に併せて、その際に使用するインテリアファブリックの注文を頂きました。

作製にあたり、先方からのリクエストがとても面白く、また弊社の技術やノウハウを活用頂けたのでご紹介させて頂きます。

 

リクエストとして頂いた内容が、主なものとしては次の3点です。

・沖縄、あるいは沖縄関連の素材を使う

・会場や「泡盛ハッピーアワー」のイメージに適したものにする

・素材感のあるものにする

 

これを受けて生地見本や染色見本を使いながら話し合い、最終的に泡盛サーバー用マット、おつまみ用のマット、菓子器用ランナー、コースターを作成しました。

 

泡盛サーバー用マットがこちらと…

 

こちらになります。

 

使用している生地は弊社のオリジナルで、綿と沖縄のハイビスカスを混紡した糸を用いた生地。染色は名護のパイナップルパークを運営している株式会社名護パイン園様が自社の「パイン炭石鹸」で使っている炭を塗料化して加工しています。つまり沖縄のパイナップルの炭で染めているという事ですね。

 

こちらのおつまみ用マットは素材がドンゴロス。コーヒー豆などを入れる袋に使われる、かなりざっくりした麻の生地になります。染色は先ほどと同様パイナップルの炭ですが、こちらは塗料化せず、顔料染色という形で極力生地全体に均等に色を入れています。

 

ランナーは前述のハイビスカス・綿混紡生地に、沖縄・今帰仁の土で染色しています。黄色の土で地染めを行い、塗料化した茶色の土でテクスチャを出してあります。

 

最後にコースターは綿麻の生地を使い、マングローブで染色しました。

 

色は分かり辛いかもしれませんが、黒茶というかチョコレート色に近い感じで仕上がっています。

 

ご覧の通り、設置する空間は白と黒中心の落ち着いたモダンな雰囲気です。琉球ガラスややちむん(沖縄の陶器)も含めてぶつかるのではなく調和しつつ、でも個性を主張しなければならないという、とても面白いお仕事でした。

「沖縄」を取り入れた空間演出というものは沖縄の各ホテルを始め、様々な所で試みられていますが、こういった上品で腰の据わったテイストはなかなか目にすることがありません。宿泊客の方限定ではありますが、機会があれば是非体験してみてください。